Archive for 日本での研究活動

【2016年7月15日】台湾工作機械情報

2016年台湾工作機械産業の現状と展望

2015年下半期世界経済の低迷の影響、加えて日本円の上昇、ユーロとドルの為替レートは一律下落したことで、我が国工作機械産業2016年第一季輸出貿易も影響を受け、輸出全体は衰退の「低潮期」を招いた。全体の経済情勢上、近年の国際資金面は緩やかな傾向を維持している。そして産油国は生産凍結を放つ意向を見せオイル価格は跳ね上がり世界の景気回復へと促した;国内経済方面では年末休暇明けとともに勤務日数は正常に回復し、中央銀行の利下げ政策、国内メーカーの景気は次第に回復した。図1は台湾国内の工作機械産業の例年生産額と輸出額データ。

台灣工作機械情報2016年7月

 

【2016 年12 月12 日】セミナー「台湾における産業発展の現状と新展開」(公益財団法人アジア成長研究所)

台湾における産業発展の現状と新展開:
世界におけるMade in Taiwan,中小企業の課題と挑戦,および日台企業連携

●  趣旨: 台湾は,IT 機器・半導体等の電子産業に加え,自転車や工作機械等の機械産業でも強い競争力を有し,中国大陸に跨るグローバルな拠点網を含む強固な製造業基盤を構築している。加えて,台湾では産業の担い手として中小企業が重要な地位を占め,事業継承と経営転換の課題を克服すべく様々な挑戦を行っている。これを背景に,近年,中小企業や地方レベルも含め,日台企業連携による新事業・国際展開のケースが数多く観察される。 Read more

【2016年8月 】生産財における組織間のリンケージ・バリュー

【2016年8月 】

Ⅰ.はじめに
野村(2015)によれば、リンケージ・バリューはリンケージによって新しい価値を見出すことであり、二つの組織の重なったところで価値が生まれる。また、その価値をいくつかのタイプに分けることができると指摘している。こうした研究の背景にはグローバル化による市場拡大を重視した戦略が飽和状態にあると指摘し、リンケージ・バリューの形成システムを理解することは、自ら顧客を開発して企業活動をする時代に入ってきている現在では、重要な解決策を見出すことができると見ている。(野村、2015)

【2016年8月-】生産財における組織間のリンケージ・バリュー

【2016年6月 交流】日台企業間協働の持続的発展:中国での20年間の協働の回顧

【2016.06 交流】

Ⅰ.日台企業間の協働の発展

台湾と日本の間では、1960年代以降、電機・IT産業、自動車産業、食品産業などの製造業で、単独進出、共同事業、OEM、共同生産・販売・技術開発などの提携が行なわれている。経営資源の相互補完関係を目指した企業間の協働が発展してきたのである1。特に1990年以降は、(1)中国の経済成長に伴い、中国での台湾企業の優位性が認められるようになったこと2、(2)2005年以降の円高の進行、(3)2013年に台湾と中国のECFA(両岸経済協力枠組協議)が本格的にスタートしたことにより、中国を含む新興市場、さらには世界市場を見込んだ協働が幅広い分野で進められるようになった3。 Read more

【2016年4月15日】台湾工作機械情報

2015年台湾工作機械産業の振り返り

2015年は新興市場ニーズの急激な減退や中国の経済成長の停滞、欧米景気復活の見通し不安、さらに日本、韓国及び一部欧米国家の貨幣価値下落等の国際情勢を受け、台湾の工作機械産業はここ5年以来最大の冬を迎えた。生産額と輸出額は2014年に比べいずれも衰退の状況を呈しており、なかでも2015年の生産額(速報値)は約1,352億台湾ドルに留まっている。2015年度台湾工作機械産業歴年の総生産額及び輸出額を図1に付す。

台湾工作機械情報(2016年4月)

台湾におけるモノづくり革新 -分業型協働から共創型協働へ-

【2016.03.31工業経営研究】

Over the past decade, facing severe business environment changes, especially the impact of fierce competition in China and other emerging countries, the continued challenge manufactures innovative Taiwanese companies are gradually attracting attention. Recent innovation theory is constantly emphasized the importance of research and development, joint development, co-production and joint marketing with external organizations through collaboration. Concrete presentation is modularization in design or production. Read more

モノづくりの共通認識」から生まれた日台企業間の『共創型提携』

【2016.03.30 日本交流協會】

2012年後半から2013年にかけて、あるニュースが日本と台湾の新聞紙上を飾った1。それは、日本の老舗工作機械メーカー「和井田製作所(以下、和井田)」と台湾の大手新興工作機械メーカー「友嘉實業(FFG;以下、友嘉)」が合弁で「和井田友嘉精機」を設立するというものであった。この提携は、伝統型産業の台日合弁で最大の提携のひとつであると同時に、ECFA(中台経済協力枠組み協議)発効後の工作機械分野での最大の提携として注目されたのである。 Read more

【2016年1月15日】台湾工作機械情報

2015 EMO展 台湾工作機械産業を啓発

2015年10月5-10日のEMOミラノ国際工作機械展には二つの意義があった。第一に、参加国数規模が世界第一位であったこと、第二に、絶えず新製品や新概念を世に送り出していることである。2014年の台湾の生産額は約47億米ドル、輸出額は約37.53億米ドル、世界七位の工作機械生産国であり、世界第四位の工作機械輸出国となっている。しかし、世界の消費市場の減退や工作機械のニーズ減少に面し、台湾工作機械の注文・販売は大きな影響を被っている。故にEMO展に参加し金属製品の将来の応用や加工技術について理解を深め、台湾工作機械産業が世界の設備供給においてどのような役割を演じるのかを模索するのである。

【2016年1月15日】台湾工作機械情報

【2015年10月15日】台湾工作機械情報

2015年台湾工作機械上半期の生産・販売振り返りと今年度の趨勢

【当研究室整理】

世界市場のニーズ減少に対し、台湾の主要貿易市場であるアメリカ、ヨーロッパはいずれも2015年度の経済成長予想額を下方修正している。中国の経済成長も緩やかなものとなっており、下半期への展望に対しては依然として保守的態度を取っている。これにより全体の市場投資や買収意欲は影響を被っている。ほか、ここ半年で台湾ドル対米ドルのレートは上昇、対してユーロ、円、ウォンは競って下落しており、台湾工作機械の営業収入と受注にショックを与えている。全体的に見ても、経済景気の不明瞭さは下半期のデータ上に表れている。
台湾工作機械情報(2015年10月15日)

【2015年07月15日】台湾工作機械情報

2015年度台湾工作機械産業の現状と展望

【当研究室整理】

2015年度の世界経済の体制は疲労状態を見せている。主要市場であるアメリカ、日本、中国、ASEAN国家らは皆輸出減少や内需不振等の減少に見舞われ、景気は相対的に下向いている。このほか、日本円、ユーロ対米ドルレートの長期下落の趨勢は台湾の工作機械産業の輸出に少なからず影響を与えており、日に日に状況は悪化している。加えて中韓FTAが台湾の産業に与える影響が徐々に表面化しており、業界は、台湾工作機械産業は遠くない将来に低迷期を迎えると考えている。

【2015年07月15日】台湾工作機械情報