Archive for 日本での研究活動

【2016年6月 交流】日台企業間協働の持続的発展:中国での20年間の協働の回顧

【2016.06 交流】

Ⅰ.日台企業間の協働の発展

台湾と日本の間では、1960年代以降、電機・IT産業、自動車産業、食品産業などの製造業で、単独進出、共同事業、OEM、共同生産・販売・技術開発などの提携が行なわれている。経営資源の相互補完関係を目指した企業間の協働が発展してきたのである1。特に1990年以降は、(1)中国の経済成長に伴い、中国での台湾企業の優位性が認められるようになったこと2、(2)2005年以降の円高の進行、(3)2013年に台湾と中国のECFA(両岸経済協力枠組協議)が本格的にスタートしたことにより、中国を含む新興市場、さらには世界市場を見込んだ協働が幅広い分野で進められるようになった3。 Read more

【2016年4月15日】台湾工作機械情報

2015年台湾工作機械産業の振り返り

2015年は新興市場ニーズの急激な減退や中国の経済成長の停滞、欧米景気復活の見通し不安、さらに日本、韓国及び一部欧米国家の貨幣価値下落等の国際情勢を受け、台湾の工作機械産業はここ5年以来最大の冬を迎えた。生産額と輸出額は2014年に比べいずれも衰退の状況を呈しており、なかでも2015年の生産額(速報値)は約1,352億台湾ドルに留まっている。2015年度台湾工作機械産業歴年の総生産額及び輸出額を図1に付す。

台湾工作機械情報(2016年4月)

台湾におけるモノづくり革新 -分業型協働から共創型協働へ-

【2016.03.31工業経営研究】

Over the past decade, facing severe business environment changes, especially the impact of fierce competition in China and other emerging countries, the continued challenge manufactures innovative Taiwanese companies are gradually attracting attention. Recent innovation theory is constantly emphasized the importance of research and development, joint development, co-production and joint marketing with external organizations through collaboration. Concrete presentation is modularization in design or production. Read more

モノづくりの共通認識」から生まれた日台企業間の『共創型提携』

【2016.03.30 日本交流協會】

2012年後半から2013年にかけて、あるニュースが日本と台湾の新聞紙上を飾った1。それは、日本の老舗工作機械メーカー「和井田製作所(以下、和井田)」と台湾の大手新興工作機械メーカー「友嘉實業(FFG;以下、友嘉)」が合弁で「和井田友嘉精機」を設立するというものであった。この提携は、伝統型産業の台日合弁で最大の提携のひとつであると同時に、ECFA(中台経済協力枠組み協議)発効後の工作機械分野での最大の提携として注目されたのである。 Read more

【2016年1月15日】台湾工作機械情報

2015 EMO展 台湾工作機械産業を啓発

2015年10月5-10日のEMOミラノ国際工作機械展には二つの意義があった。第一に、参加国数規模が世界第一位であったこと、第二に、絶えず新製品や新概念を世に送り出していることである。2014年の台湾の生産額は約47億米ドル、輸出額は約37.53億米ドル、世界七位の工作機械生産国であり、世界第四位の工作機械輸出国となっている。しかし、世界の消費市場の減退や工作機械のニーズ減少に面し、台湾工作機械の注文・販売は大きな影響を被っている。故にEMO展に参加し金属製品の将来の応用や加工技術について理解を深め、台湾工作機械産業が世界の設備供給においてどのような役割を演じるのかを模索するのである。

【2016年1月15日】台湾工作機械情報

【2015年10月15日】台湾工作機械情報

2015年台湾工作機械上半期の生産・販売振り返りと今年度の趨勢

【当研究室整理】

世界市場のニーズ減少に対し、台湾の主要貿易市場であるアメリカ、ヨーロッパはいずれも2015年度の経済成長予想額を下方修正している。中国の経済成長も緩やかなものとなっており、下半期への展望に対しては依然として保守的態度を取っている。これにより全体の市場投資や買収意欲は影響を被っている。ほか、ここ半年で台湾ドル対米ドルのレートは上昇、対してユーロ、円、ウォンは競って下落しており、台湾工作機械の営業収入と受注にショックを与えている。全体的に見ても、経済景気の不明瞭さは下半期のデータ上に表れている。
台湾工作機械情報(2015年10月15日)

【2015年07月15日】台湾工作機械情報

2015年度台湾工作機械産業の現状と展望

【当研究室整理】

2015年度の世界経済の体制は疲労状態を見せている。主要市場であるアメリカ、日本、中国、ASEAN国家らは皆輸出減少や内需不振等の減少に見舞われ、景気は相対的に下向いている。このほか、日本円、ユーロ対米ドルレートの長期下落の趨勢は台湾の工作機械産業の輸出に少なからず影響を与えており、日に日に状況は悪化している。加えて中韓FTAが台湾の産業に与える影響が徐々に表面化しており、業界は、台湾工作機械産業は遠くない将来に低迷期を迎えると考えている。

【2015年07月15日】台湾工作機械情報

【2015年4月15日】台湾工作機械情報

2014年台湾工作機械産業の振り返り

【当研究室整理】

2014年のアメリカ経済の安定、中国の自動化設備へのニーズ増加、世界自動車産業の隆盛と国内投資の復活により、国内工作機械生産額は1,494億元に回復し、年増率15.8%となった。2014年台湾工作機械輸出の月ベースは図1の通りであり、2003-2014年台湾工作機械産業の総生産額並びに輸出額を図2に付す。

台湾工作機械情報(2015年4月)

【2015年2月】工作機械產業の事例

日台ビジネスアライアンスのフロンティア    交流 2015.2 No.887

台湾・東海大学教授 劉仁傑

I、はじめに

1960 年代以降、日台の企業間では生産資源の相 互補完関係を目指して、電機・IT 産業、自動車、 食品産業などの様々な製造業の分野で単独投資、 共同事業、生産・販売・開発などの提携や協働が 行われてきた。そのような産業とは異なり、工作 機械産業では提携や日本企業の台湾進出はそれほ ど多くなかった。しかし、最近は台湾と日本の工 作機械企業間の共同事業や日本企業の台湾進出が 増えるようになり、新しい提携の動きが見られる ようになった。 それに加え、台湾のユニークな優位性に基づき、 必ずしも中国での活動を前提にしないアライアン スも現れている。例えば、中国における販売ネッ トワークや生産工場に加え、効率的に量産を行う 台湾企業のノウハウ、台湾における発達したサプ ライヤーのネットワーク、生産革新に関するモノ づくりの基本的な価値観や姿勢が日本の企業から 注目されている。 Read more

【2015年01月15日】台湾工作機械情報

台湾工作機械2014年前11ヶ月の分析と一年の予想

【当研究室整理】

2014年の上半期の輸出の大幅成長はすなわち世界市場の復活の恩恵によるものである。特にアメリカ市場のニーズの高まり、スマートフォン製造市場の大幅成長は工作機械設備のニーズを生み、オートメーション化ロボットの機械設備への投資は明らかに増加した。下半期には日本円の下落が加速し、徐々に台湾工作機器メーカーの輸出状況に影響を及ぼし始め、台日双方の製品の価格差は大幅に縮まった。台湾メーカーはこれにプレッシャーを感じている。欧米の発展に関しては、アメリカは安定しているものの欧州は一時的に停滞している。アジア方面においてはASEANが安定成長を続けており、逆に中国国内のニーズは緩やかに減少している。また日韓両国の国内の状況は芳しくなく、世界景気の不確定性を深めている。2014年累積前11ヶ月の台湾工作機械輸出額は34.32億米ドルに達し、昨年同期に比べ6.2%成長している。

【2015年01月15日】台湾工作機械情報